目次

7. 中学校の校区地図を作る

ところで、中学校はどんな感じなんでしょう?だいたい2つ3つの小学校が1つの中学校に進学するみたいな感じだと思うのですが。

7.1. 通学区域一覧取得

東大阪市のページに、通学区域一覧がありました! http://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000007329.html

ここから、小学校と中学校の対応CSVファイルを作ります。

<通学区域.csv>:

syo,cyu
縄手小学校,縄手中学校
上四条小学校,縄手中学校
枚岡東小学校,枚岡中学校
枚岡西小学校,枚岡中学校
    ・・・

通学区域データは文字列のみなので、csvtファイルは作らなくていいです。

7.2. 小学校の校区を結合して中学校の校区データを作る

通学区域ファイルを「デリミティッドテキストレイヤを追加」で読み込みます。

通学エリアのジオメトリを持っているのはho_SchoolDistrictなので、こっちのレイヤに通学区域データをくっつける。

レイヤプロパティを開く→結合タブ→[+]→通学区域/syo/NAME→[OK]

_images/lesson5_1.jpg

属性テーブルを見ると、進学する中学校のデータが入っている。

_images/lesson5_2.jpg

小学校の校区を中学校名で合体させたいが、結合しただけのファイルの項目では合体できないので、名前をつけてファイルに保存する。

これは中間ファイルなので、名前は適当でOK!この後結合を実行したら必要なくなるファイルです。

形式:ESRI Shapefile

名前:ho_middleSchoolDistrict

エンコーディング:SJIS

CRS:プロジェクトCRS

「保存されたファイルを地図に追加する」にチェック

通学区域レイヤはもう必要ないので削除する

メニュー[ベクタ]→空間演算ツール→融合

_images/lesson5_3.jpg

融合ダイアログが開く

_images/lesson5_4.jpg

入力ベクタレイヤ:ho_middleSchoolDistrict(小学校の校区と、進学する中学校名が入ったファイル)

融合フィールド:通学区域_c(進学する中学校名)

出力シェープファイル:ho_midSchoolDistrict(新しく作られるファイル)

「結果をキャンバスに追加す」るにチェック

中学校校区のファイルが完成

_images/lesson5_5.jpg

もう必要ないので中間ファイルをプロジェクトから削除。

蛇足ですが、本気でいらないファイルはこまめに消しておかないと後でわけわからなくなるよーということで、エクスプローラーで本体も削除。

_images/lesson5_7.jpg

できたファイルの属性テーブルをみてみる。

_images/lesson5_8.jpg

項目名がわかり辛いので修正する。また、中学校名以外は、ひっつけた小学校のどちらかの名前が適当に入っているので消してしまう。

プロジェクトを保存して、一旦閉じる(「閉じる」ボタンが見当たらないけど「新規プロジェクト」を開けば現在のプロジェクトは閉じます)

OpenOffice Calcを立ち上げて修正。

_images/lesson5_9.jpg

プロジェクトを開き直す。

体裁を整える。小学校の校区が見えるように、スタイルを「塗りなし:線太め」に変更。

_images/lesson5_6.jpg

7.3. 中学校の座標と人数を書いたCSVファイルを用意する

中学校の校区を見ると、あの巨大小学校が周囲の大小学校、中小学校を飲み込んで、1つの中学校になっています。 どんだけすごいんでしょうか!

そして、町中の小学校はあいかわらず少人数で、ちまちまとくっついています。

こうなると、中学校の規模も知りたくなってきました。

中学校の生徒数は、児童数と同じレポートに書いてあったのでOKです。

が、中学校の位置データが見つかりません。。。(´Д⊂グスン

小学校の位置が表示されてるんだから中学校の位置も表示したいです。(´Д⊂グスン

そこで、東大阪のHPで中学校の住所を一軒一軒調べて、そこからグーグルマップで座標を調べて、csvデータを作りました。

(※一応、作ったデータを載せておきますが、間違ってても責任は負いません)

<ho_setosu.csv>:

name,setosu,addr,lat,lng
枚岡中学校,768,東大阪市箱殿町8‐25,34.6710067,135.6430614
若江中学校,549,大阪府東大阪市若江南町5丁目1‐10,34.6511122,135.6012459
小阪中学校,608,大阪府東大阪市宝持1丁目7‐5,34.6565806,135.5870226
俊徳中学校,211,大阪府東大阪市荒川2丁目32‐40,34.6586227,135.5671614
長栄中学校,404,大阪府東大阪市長栄寺12‐30,34.6672269,135.5700746
盾津中学校,1108,東大阪市新庄南1番33号,34.6869597,135.6051035
柏田中学校,286,大阪府東大阪市柏田西3ー11ー28,34.6439278,135.5648554
弥刀中学校,398,大阪府東大阪市近江堂3丁目4‐27,34.6459,135.5870964
高井田中学校,325,東大阪市高井田中5‐2‐5,34.6771325,135.5688542
意岐部中学校,300,大阪府東大阪市御厨東2丁目9‐45,34.6677776,135.5952129
池島中学校,323,大阪府東大阪市池島町3丁目10‐1,34.6526286,135.6299085
英田中学校,908,東大阪市吉田本町1‐6‐10,34.6726337,135.6222132
金岡中学校,202,大阪府東大阪市金岡1丁目23‐9,34.6419944,135.5799402
縄手南中学校,504,大阪府東大阪市横小路町3丁目12‐5,34.6448101,135.6415778
縄手中学校,329,大阪府東大阪市南四条町3‐26,34.6559866,135.6407099
石切中学校,772,大阪府東大阪市中石切町4丁目10‐3,34.6889009,135.6456775
縄手北中学校,328,大阪府東大阪市河内町1‐1,34.6659614,135.6442555
花園中学校,670,大阪府東大阪市玉串町西1丁目4‐52,34.6566177,135.6155104
太平寺中学校,189,大阪府東大阪市太平寺2丁目1‐39,34.6556567,135.5692633
玉川中学校,620,大阪府東大阪市岩田町1丁目16,34.6642464,135.6122622
長瀬中学校,356,大阪府東大阪市大蓮北4丁目7‐43,34.6382125,135.5706646
盾津東中学校,718,東大阪市川田3‐2‐26,34.6897067,135.6246709
楠根中学校,643,大阪府東大阪市稲田本町2丁目6‐34,34.6855731,135.5806595
新喜多中学校,492,大阪府東大阪市新喜多2丁目5‐32,34.6738974,135.5746107
孔舎衙中学校,708,東大阪市善根寺町1‐6‐1,34.6984842,135.651555
上小阪中学校,457,大阪府東大阪市上小阪2丁目6‐5,34.6544224,135.5818582

7.4. 座標を記したCSVファイルを読み込む

作ったファイルをQGISで読み込みます。

[レイヤ]→[デリミティッドテキストレイヤを追加]

_images/lesson5_10.jpg

ファイル名:ho_setosu.csv(さっき作ったファイル)

ジオメトリ定義:ポイント座標をチェック

Xフィールド:経度

Yフィールド:緯度

[OK]クリック

ファイルが読み込まれ、中学校がてんてんで表示されました

_images/lesson5_11.jpg

このままだと意味不明なので、いつもの通り、レイヤのプロパティを開いて、 スタイルやらラベルやらをいじります。

それから、レイヤの名前がこのままだとわかりにくいので、わかりやすく変更しておきます。

レイヤプロパティで、[一般情報]タブ→レイヤ名を変更(レイヤ名を変更すると表示名称も変わります)

_images/lesson5_12.jpg

レイヤ名を変更すると、レイヤプロパティ[結合]でくっつけてる項目は、名前が変わってしまうので、 参照できなくなります。

今回、ho_SchoolDistrictの表示で、ho_SchoolのJIDOSUを参照しているので、表示がおかしくなってしまいました。

これをもう一度設定しなおします。

7.5. 完成!!(∩´∀`)∩