X1 エミュレータをSL-C700で動かす

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ZAURUS探偵社 さんで SL-C700 対応の X1turbo エミュレータが公開されています。 ここでは実機を持っていない人を前提に X1turbo ではなく、X1 のエミュレーションを 行う手順をまとめています。 (もちろん、実機を持っておられる方も参考になるかと思います。)
尚、文中では SL-C700 とありますが、SL-C760 や SL-C750 でも同様に使えるかと思います。

必要なファイルをダウンロードする

まずは X1turbo エミュレータの本体である「X1turbo for ZAURUS」です。ZAURUS探偵社さんの X1turbo for ZAURUS(SL-C700) のページから zx1_1.5_arm.ipk をダウンロードします。

次に X1 の BIOS ROM である IPL ROM ですが、これは実機を持っていなければ入手できません。 そこで、ぷにゅさんが作ってくださっている代用品を利用させてもらいます。 X1エミュの部屋ツールから IPL ver1.01 をダウンロードします。

そして文字を表示するために必要なフォントファイルですが、これも実機を持っていなければ入手できません。そこで、フリーで使えるようにとフォントファイルを自作してみました。また、東雲フォントから変換したものも作ってみました。font8x8-nyano_1.0.ipk もしくは font8x8-shinonome_0.1.ipk をダウンロードしてください。

ver 1.4 から X1turbo に対応しましたが、 X1turbo の漢字 ROM については Windows で作成するツールが付いていますが、IPL ROM は実機から吸い出さなければ入手できません。 また、上記 IPL ROM の代用品でうまく動作しない場合は、やはりX1の実機 からIPL ROMやフォントを吸い出す必要があるかと思います。 この辺りの手順はX1リソースセンター さんなどを参考に吸い出してみてください。

X1 用のソフトが何も無いのはさみしいので、ボーステックさんが無償公開してくださっている名作「レリクス」をRetroPC.NETさんが提供してくださっているレリクスのダウンロードからダウンロードしてきます。RELICS の無償配布は終了した為、現在はダウンロードできません。

これらのファイルのうち、ZIP ファイルは SL-C700 ではそのままでは解凍できないので、 ZIPファイルの解凍ツールである unzipを ダウンロードしておきます。

X1turbo エミュレータと unzip、フォントのインストール

設定の HOME 画面から、ソフトウェアの追加/削除で、ソフトウェアをインストールを 選択し、zx1(X1turbo エミュレータ)と、unzip、そしてフォント(font8x8-nyano) を本体メモリーにインストールします。

ZIP ファイルの解凍と、各ファイルの配置

ターミナルから以下の手順で太字の部分を入力して、IPL とレリクスの ZIP ファイルを解凍し、IPL ROM のファイル名を X1turbo for ZAURUS で使えるように修正します。 (尚、これらの手順は全て SL-C700 でダウンロードした場合を想定しています。 ザウルスドライブやメモリカード経由でファイルを持ってくる場合は本体メモリーの application に、 ZIP ファイルは zip フォルダに入れておいてください。)

bash-2.05$ unzip /home/zaurus/Documents/application/zip/x1ipl101.zip *.X1
Archive:  /home/zaurus/Documents/application/zip/x1ipl101.zip
  inflating: IPLROM.X1
bash-2.05$ unzip /home/zaurus/Documents/application/zip/rel_x1.zip *.2D
Archive:  /home/zaurus/Documents/application/zip/rel_x1.zip
  inflating: REL_X1_A.2D
  inflating: REL_X1_B.2D
bash-2.05$ mv IPLROM.X1 ipl_x1.bin
以上で X1turbo for ZAURUS を動かす準備が整いました。

X1turbo エミュレータでレリクスを遊ぶ

アプリケーションの HOME 画面から X1turbo for ZAURUS を起動してください。 X1turbo の IPL ROM や漢字 ROM を用意していませんので、Option から X1turbo のチェックを外しておきます。 FDD から FDD-0 Set を選択して、/home/zaurus の Dir から REL_X1_A.2D を選択します。同様に、 FDD から FDD-1 Set を選択して、/home/zaurus の Dir から REL_X1_B.2D を選択します。 [X1turbo for ZAURUS] から Reset を選んで、FD から起動すればレリクスが始まるはずです。

ストーリー説明の後、デモンストレーションが始まり、クリスタルキングの 雄大な BGM が終わると同時に上記のタイトルロゴが表示されます。 ここでスペースキーを押せばゲームがスタートしますが、 このゲームはジョイスティック専用ですので、Option から Joystick Emu を選択して、 カーソルキーの上下左右と Z、X キーでゲームを操作してください。 尚、エミュレータの終了は [X1 for ZAURUS] から Quit です。

X1turbo for ZAURUS で動く X1/turbo のソフトウェア達

ソフトごとに動作確認した内容と、スクリーンショットを簡単な説明と共にまとめてみました。

X1turbo for ZAURUS 動作ソフト一覧(スクリーンショット付)

P.S.そういえばアイコンに ZX1 と出てますけど、ゼクロス1と読んじゃダメですよね?

謝辞

X1 for ZAURUS が出た最初の頃は、X1 用のフリーのフォントファイルが無かったので、X1EMUとPadKey98にある KM さんの DOS 版 X1 エミュレータのフォント作成ツール(MAKEFNT.EXE)を Windows98 の DOS プロンプトから実行して利用させてもらってました。

同じく、2D ファイルから D88 ファイルへの変換は自作ソフトのお部屋にある 2D Tools を利用させてもらっていました。後にLinux Zaurus 用に自分でも作成しましたが、X1 for ZAURUS が 1.3 にバージョンアップした際に 2D 形式に対応してくださったおかげで使わなくてもよくなりました。

他にも X1 用にフリーで公開されているソフトとして、GORRY さんのところで公開されている同人ソフトサークル CATsoft が 1989 年に発表した、X1 用シューティングゲーム DIALIDE や、XDS Network では X1/turbo 用に S-OS 互換機能を装備し、開発環境も搭載した多機能 OS である X-DOS を公開してくださっています。

同じように X1 for ZAURUS でソフトの動作確認を詳しくされている catsin's WEBSITE の LinuxZaurus のコーナーはかなりのソフトのチェックをされていて参考になりました。

その他、 ZAURUS探偵社の掲示板 では、のちなさん、いしいさんの発言をいつも参考にさせて頂いてます。


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