PC110にWindows95をインストールする

PC110にWindows95をインストールするとは言っても、ここではPCカードスロットからブートする事を前提にHDDカードや大容量フラッシュメモリカードを使って、PCカードの32bit化の為に別途ドライバを入れたりしませんし、コンパクトフラッシュを圧縮してWindows95に詰め込む事もしません。あくまで、普通にWindows95を入れて使う事を前提としています。


PC110にWindows95 upgradeをインストールする

  1. 必要なものはPC110本体、64MB以上のコンパクトフラッシュ、Windows95アップグレード版CD-ROM、そしてCD-ROMからコンパクトフラッシュへファイルのコピーができる環境です。尚、ポートリプリケーターやFDDは別になくても大丈夫です。
  2. 128MB以上のコンパクトフラッシュの場合はWindows95アップグレード版のCD-ROMからWIN95フォルダをコピーし、適当なシステムを入れてPC110で起動させる。
  3. 64MB以上128MB未満のコンパクトフラッシュの場合は適当なシステムを入れ、CD-ROMを読めるようにするか、Windows95アップグレード版のCD-ROMのWIN95フォルダを何らかのディスクにコピーしたものが読めるようにして、PC110で起動させる。
  4. ATTRIB -S -H -R *.* で全てのファイルを扱えるようにして、DEL *.* で全てのファイルを削除する。(従って、項番1で入れるシステムにはATTRIBコマンドも必要。)
  5. REM > D:\WIN386.EXE で内蔵4MBフラッシュメモリにアップグレードチェック用のファイルを作る。
  6. WIN95フォルダの中のSETUP.EXEを起動し、以後セットアップの指示に従う。
  7. 途中のアップグレードチェックは項番3で作成したファイルを見て、無事パスすることができる。
  8. 基本的にコンパクト、追加モジュールなし、標準的なオプションでインストール、調べるハードは音源のみ、起動ディスクは作成しない。
  9. Windows95が起動するようになったら、デバイスマネージャからESS488のプロパティを開いて、IRQを手動設定で3から5に修正する。
  10. コントロールパネルのPCカード (PCMCIA)を開いて、次へと進めていくとPCカードが使用可能になる。(32bit化の為にSmart PC Card Driverは必要ない。)
  11. ハードウェアウィザードで自動的に検出するを行うと、Adlib OPL2が認識される。この時、WIN95フォルダを読みにいくので、それが無い場合はWindows95のCD-ROM等が必要になる。
  12. ハードウェアウィザードで自動的に検出しないと行い、ポートの追加で通信ポートを追加すると、COM1が認識される。
  13. コントロールパネルからモデムの追加で自動的に検出しないを選択し、標準的なモデムから標準2400bpsモデムを追加し、プロパティを開いて9600bpsに変更する。(ダイヤルのプロパティは通信する場所が固定でない場合は市外局番に00を入れて、トーンを設定しておく。)
  14. コントロールパネルのマウスを開いて、動作を選択し、ポインタの速度を一番遅く、ポインタの軌跡を表示するにすればPC110本体でも多少使いやすくなる。
  15. 以後、Windows95の設定変更を行わないのであれば、WIN95フォルダも不要なので削除する。(使う場合を考慮して、HDDカード等に待避するか、CD-ROMを読めるようにすれば良い。)
  16. この時点で使用容量は約56MB。この後、Internet Explorer 3.02を組み込むと約69.2MB。尚、IE 3.02を組み込む際にWIN95フォルダの内容が必要になる事はないが、インターネット接続を行うとWIN95フォルダが必要になる。この後の使用容量は約78MB。

PC110にWindows95 OSR2.5をインストールする

  1. 今回用意したものは、PC110本体+ポートリプリケーター+FDD、128MB以上のコンパクトフラッシュ、パラレルポート接続のCD-ROMドライブ(IMES ICDP-300)です。(尚、上記upgrade版の64MB以上のコンパクトフラッシュの場合を参考にすれば、この構成でなくともインストールはできるかと思います。ただし、コンパクトフラッシュは最低でも96MB以上のものが必要と思われます。)
  2. PC110をF1キーを押しながら電源を入れ、Easy setupのStartupでHDD-2を起動デバイスに加えます。
  3. CD-ROMのドライバを組み込んだWindows95セットアップ起動ディスクから起動します。
  4. FDISK /MBRを行い、再度FDISKにて現在の領域を全て削除した後、改めて全領域を基本DOS領域として作成し直します。
  5. 再起動後、CD-ROMのWIN95フォルダにあるFORMATコマンドで、Cドライブをフォーマットします。
  6. SETUP.EXE /is /idにて、スキャンディスク、ディスクの容量チェックを行わないようにしてセットアップを行います。以後はセットアップの指示に従います。
  7. 今回はコンパクト、標準的なオプションをインストール、サウンドデバイスのみ検出、起動ディスクは作成しないようにして最小インストールを行っています。
  8. セットアップファイルのコピーが終了したら、起動ディスクを抜かずにEnterキーを2回押すと、再度起動ディスクから立ち上がります。(このようにして以後のCD-ROMドライバの組み込みを行わないと、セットアップの続きの途中でCD-ROMを要求された際に読み出す事ができなくなる。)
  9. CD-ROMのドライバをCドライブに組み込み、CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATを変更します。
  10. 起動ディスクを抜いて、コンパクトフラッシュから起動します。
  11. セットアップの続きが行われます。プリンタのインストールの後、CD-ROMは抜いておきます。(このようにしておかないと、Windows95起動直後に自動的にIE4.0他のファイルがインストールされてしまう。)
  12. セットアップ終了直後は音が鳴らないし、PCカードも使えません。この状態で使用容量は約93.3MBです。以後、upgrade版の項番9~13を実施すると何故か使用容量は約92.3MBに減っていました。
  13. OSR2.5に付属のIE3.0をセットアップしてみます。デスクトップ上のインターネットのアイコンをダブルクリックすると、インターネット接続ウィザードが表示されるので、以後指示に従います。この時、WIN95フォルダを読みにいくのでCD-ROMを用意しておく必要があります。
  14. IE3.0セットアップ後の容量は約96.3MBです。OSR2.5の場合は元々IE3.0が入っている為かあまり不増えていません。恐らくダイヤルアップネットワークの分しか増えていないのでは・・・?
  15. 続けて、IE4.01SP2をセットアップしてみようとしたのですが、空き容量が約44MBないとダメだそうです。

戻る