Zaurus博物館

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シャープのPDA「ザウルス」の歴史を電子手帳シリーズから紹介しています。

電子手帳からザウルスまで

おおまかに型番で分類すると、PAシリーズの電子手帳、PIザウルス、 MIザウルス、SLザウルス、そしてザウルスの元となったと思われる ハイパー電子マネージメント手帳 PV-F1、MIザウルスのバリエーションである MTシリーズのコミュニケーションパルがある。

この他にOEM品としてドコモ版ザウルス、 パナソニック版電子手帳などが存在した。

さらには電子手帳機能を搭載した携帯電話もある。関西デジタルホン（現J-PHONE）が1997年6月頃には既に発売していた シャープ製DP-202で、 漢字2行表示のストレートタイプ端末だった。後にはJ-PHONE（東海デジタルホン）が漢字3行表示の DP-203を 1998年1月頃には既に発売していた。 また、NTTドコモも同様な端末SH206 も発売されていた。これはDP-203相当の端末と思われる。 どれもPDC端末と同じ下部にあるコネクタから 電子手帳と 同じ4ピンの通信ケーブルが用意されており、相互にデータのやりとりが可能だった。
さらに証券会社用として開発されたと思われる MI-EX1 の派生機として、モバイルトレーディングザウルス MI-TR1 がある。

電子手帳遷移表

電子手帳

MIザウルス遷移表

MIザウルス

電子手帳・ザウルス年表

発表日 愛称 形名 価格 解像度 RAM メモリカード通信 重量
1987/ 1 PA-7000 19,800円 96×32 16KB IC 4 145g
1987/ 9 PA-6000 12,800円 96×32 16KB 無 4 57g
1988/ 1 PA-6500 17,800円 96×64 32KB 無 4 120g
1988/10/ 5 PA-8500 28,000円 96×64 32KB IC 4 185g
1989/10 PA-7500 22,000円 96×64 16KB IC 4 140g
1989/12 PA-8600 28,000円 96×64 32KB IC 4 190g
1990/ 2 ? PA-7550 22,000円 96×64 16KB IC 4 140g
1990/10/25DB-Z PA-9500 48,000円 192×145 64KB IC 4,15 245g
1991/ 3 ? PA-8800 28,000円 96×64 32KB IC 4 190g
1991/ 3 ? PA-X1 29,800円 96×64 32KB IC 4 99g
1991/ 6 ? DB-Z PA-9550 59,000円 192×145 128KB IC 4,15 245g
1991/10 ? PA-S1 22,000円 96×64 32KB IC 4 155g
1992/ 7 PV-F1 128,000円 320×240 288KB IC 4,15,光 370g
1992/11 ? PA-X2 33,000円 96×64 32KB IC 4 99g
1992/11 ? PA-X3 26,000円 96×64 64KB IC 4 99g
1992/12 ? DB-ZII PA-9600 48,000円 192×145 128KB IC 4,15 198g
1992/12 ? DB-ZIII PA-9700 59,000円 192×145 256KB IC 4,15 198g
1992/12 ? PA-T1 29,800円 96×64 64KB IC 4 155g
? PA-V1 IC
1993/10/ 1ザウルス PI-3000 65,000円 239×168 288KB IC 4,15,光 250g
1994/ 6 ザウルス PI-4000 75,000円 544KB IC 4,15,光
1994/ 6 ザウルス PI-4000FX 91,000円 544KB IC 4,15,光
1994/11 アクセスザウルス PI-5000 82,000円 1MB IC 4,15,光
1994/11 アクセスザウルス PI-5000FX 98,000円 1MB IC 4,15,光
1994/11 アクセスザウルス PI-5000DA141,000円 1MB IC 4,15,光
1995/ 1 ザウルス PI-4500 68,000円 IC 4,15,光
1995/ 8/25アクセスザウルス PI-6000 69,000円 1MB IC 4,15,光 195g
1995/ 8/25アクセスザウルス PI-6000FX 85,000円 1MB IC 4,15,光
1995/12/16アクセスザウルス PI-6000DA 91,000円 IC 4,15,光
1996/02/20アクセスザウルス PI-7000 93,000円 239×168 1MB 2MB 無 4,15,光 200g
1996/05/09カラーザウルス MI-10 120,000円 320×240 2MB PC 15,光 400g
1996/05/09カラーザウルス MI-10DC 155,000円 320×240 2MB PC 15,光
1996/11/12アクセスザウルス PI-6500 55,000円 239×168 1MB IC 4,15,光 195g
1996/11/11カラーザウルス MI-10M 145,000円 320×240 2MB PC 15,光
1997/01/16アクセスザウルス PI-8000 80,000円 319×168 1MB IC 4,15,光 215g
1997/06/23パワーザウルス MI-504 100,000円 320×240 4MB PC 15,光 315g
1997/06/23パワーザウルス MI-506 130,000円 320×240 4MB PC 15,光 320g
1997/06/23パワーザウルス MI-506DC 168,000円 320×240 4MB PC 15,光
1997/09/25アクセスザウルス PI-6600 50,000円*239×168 1MB IC 4,15,光 195g
1997/11/18ザウルスポケット MI-106 62,000円 320×240 2MB 4MB CF 16,光 190g
1997/11/18ザウルスポケット MI-106M 75,000円 320×240 2MB 4MB CF 16,光 195g
1997/11/18ザウルスポケット MI-110M 83,000円 320×240 2MB 8MB CF 16,光 195g
1998/03/03パワーザウルス MI-610 130,000円 320×240 2MB 8MB PC 15,光 320g
1998/03/03パワーザウルス MI-610DC 168,000円 320×240 2MB 8MB PC 15,光 320g
1998/08/26ザウルスカラーポケット MI-310 110,000円 320×240 2MB 8MB CF 16,光 240g
1999/03/10ザウルス アイゲッティ MI-P1 38,000円 320×240 2MB 4MB CF 16,光 135g
1999/04/12ザウルス アイクルーズ MI-EX1 160,000円 640×480 8MB 16MB PC 16,拡,光 255g
1999/08/??モバイルトレーディングザウルスMI-TR1 640×480 8MB 8MB PC 16,光 250g
1999/07/05ザウルス アイゲッティ MI-P2 50,000円 320×240 2MB 8MB CF 16,光 170g
1999/11/19パワーザウルス MI-C1 88,000円 320×240 8MB 8MB CF 16,光 180g
2000/06/27ザウルス アイゲッティ MI-P10 40,000円*320×240 8MB 8MB CF 16,光 140g
2000/07/03インターネット・辞書ザウルス MI-J1 50,000円 320×240 2MB 4MB CF 16,光 170g
2000/11/21ザウルス MI-E1 49,800円*240×320 8MB 8MB CF,SD 16,光 200g
2001/05/15ザウルス MI-L1 43,000円*240×320 8MB 8MB CF,SD 16,光 185g
2001/08/22ザウルス MI-E21 60,000円*240×32016MB 16MB CF,SD 16,光 188g
2002/03/05ザウルス MI-E25DC 60,000円*240×32016MB 16MB CF,SD 16,光 190g
2002/06/24ザウルス SL-A300 50,000円*240×32064MB SD 16,光 120g
2002/11/12ザウルス SL-C700 60,000円*640×48032MB 64MB CF,SD 16,光 225g
2002/11/12ザウルス SL-B500 50,000円*240×32032MB 64MB CF,SD 16,光 205g
2003/05/16ザウルス SL-C750 60,000円*640×48064MB 64MB CF,SD 16,光 225g
2003/05/16ザウルス SL-C760 70,000円*640×48064MB128MB CF,SD 16,光 250g
2003/11/19ザウルス SL-6000 92,000円*640×48064MB 64MB CF,SD 16,光,USB 255g
2003/11/19ザウルス SL-6000L 100,000円*640×48064MB 64MB CF,SD 16,光,USB,無線 262g
2003/11/19ザウルス SL-6000W 110,000円*640×48064MB 64MB CF,SD 16,光,USB,無線,BT264g
2003/11/12ザウルス SL-C860 70,000円*640×48064MB128MB CF,SD 16,光 250g
2004/10/15ザウルス SL-C3000 80,000円*640×48064MB 16MB+4GBCF,SD 16,光,USB 298g
2005/03/11ザウルス SL-C1000 50,000円*640×48064MB128MB CF,SD 16,光,USB 278g
2005/06/07ザウルス SL-C3100 80,000円*640×48064MB128MB+4GBCF,SD 16,光,USB 298g
2006/03/07ザウルス SL-C3200 75,000円*640×48064MB128MB+6GBCF,SD 16,光,USB 298g

価格の「*」はオープン価格であることを示し、発売当時の実売価格を記載。

電子手帳（PAシリーズ）

初代の電子手帳となるPA-7000から始まるSC電子システム手帳シリーズと、 後期のPA-9500から始まるハイパー電子システム手帳シリーズがある。

ハイパー電子マネージメント手帳（PV-F1）

ザウルスの元となったと思われるペン入力を基本とした初のPDA。 ニュートンをかなり意識したもので、電子手帳のICカードも液晶画面 にカードごとの操作パネルを表示することで対応していた。

ザウルス（PIシリーズ）

初代となるPI-3000から始まるザウルスのシリーズ。 2代目となるPI-4000以降から本体にドッキングするFAXモデムを搭載でき、 FAX送信が可能になり、インクワープロが搭載された。 3代目となるPI-5000以降からはパソコン通信ソフトが搭載され、 愛称もアクセスザウルスとなった。

ザウルス（MIシリーズ）

PIシリーズのザウルスとソフトの互換性をなくし、電子手帳のICカード を利用できなくする代わりにPCカードスロットが搭載され、カラー化され、 インターネット接続機能が搭載された。 以後、小型化やオプションポート16への変更、CFスロットへの変更など を行ったザウルスポケットが事実上の後継となり、現在のMI-E25DCに至る。

コミュニケーションパル（MTシリーズ）

カードスロットがなく、キーボードが搭載され、携帯電話やPHSとの 接続を主に考えられたMIシリーズザウルスと同じソフトが動くシリーズ。

ザウルス（SLシリーズ）

Linuxを搭載した全く新しいザウルスシリーズ。超薄型・小型・軽量の SL-A300の発売より半年後にVGA液晶搭載のSL-C700と、従来のザウルスと 同形状のSL-B500が発売され、大ヒット商品となる。現在は SL-C700 の後継機として SL-C750、SL-C760 が発売されている。

電子手帳からザウルスまでの名称・愛称別機種一覧

注：PA-7000は電子手帳、PA-6000は電子電話帳、PA-6500は漢字電子手帳 だが、SC電子手帳の名称も付いているので電子システム手帳と分類する。

パワーザウルスという名称は、MI-500シリーズ、MI-600シリーズ、 MI-C1にて使用されました。ただ、MI-500/600はモバイルビジネスツール なのに対して、MI-C1はパーソナルモバイルツールとなっていました。

漢字電子手帳 PA-6500

■PA-6500は従来品の装備に加えて、スケジュール・アラーム、 世界時計、文節変換辞書などを搭載した、多機能漢字電子手帳。

出典：月刊I/O（工学社）1988年3月号より

パーソナルモバイルツール ザウルス SL-A300

ザウルスに関する資料ファイル群

私的に雑誌やWebから集めた情報をメモしたり、Excelでまとめただけのものです。
あまり、資料的価値はありません。:-)

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