ワンダースワンカラーエミュレータを動かす

end. さんのサイト「Emulator for zaurus SL-xxx」にて、ワンダースワンカラーのエミュレータ Oswan 0.7-port4/SDL が公開されていますので、これを動かす手順をまとめてみました。尚、SL-C760 で行なっていますが、恐らく SL-C750、SL-C700 でも同様だと思います。

ダウンロード

エミュレータ本体と、解凍ツール、必須となるライブラリ、そして動作確認の為にワンダースワンカラー用のゲームを1つダウンロードします。尚、手持ちの ROM イメージを動かす場合は 6. は不要です。

  1. Emulator for zaurus SL-xxx の Oswan 0.7-port4/SDL のページから、oswan_0.70-SDL-1_arm.ipk をダウンロードします。
  2. atty.jp の Zaurus/SDL - atty.jp から「libsdl_1.2.5-slzaurus20031201_arm.ipk」(SL-C3000/C1000/C3100 の場合は「libsdl_1.2.5-slzaurus20050731_arm.ipk」)をダウンロードします。
  3. A Way Out の zlib 1.1.4 の Cross Compile から zlib_1.1.4-2_arm.ipk をダウンロードします。
  4. オゴニゴ.コムのダウンロードから、「ZEmuFrontEnd Ex」をダウンロードします。
  5. ここから zemufeex-wsc_1.0.ipk をダウンロードします。
  6. PDROMS.com から「I understand」→「Wonderswan / Color」→「Games」の順にリンクをたどって、「Wondersnake (Final)」ををダウンロードします。

ファイルの準備

ザウルスの NetFront でダウンロードしたのでなければ、ザウルスドライブなどでザウルスの本体メモリーの application の ipkg フォルダにダウンロードしたパッケージを、zip フォルダに Wondersnake.zip を入れておきます。ipkg フォルダや zip フォルダが無い場合はファイルのホーム画面などから作成しておいてください。
尚、ROM イメージが既にある場合は Wondersnake.zip は不要です。

インストール

設定のホーム画面から、ソフトウェアの追加/削除を起動し、ソフトウェアのインストールを選択して、 oswan と、libsdl と、zlib と、zemufe と、zemufeex-wsc を順番に本体メモリーにインストールします。

設定

「ゲーム」のホーム画面から、「Z Emu FrontEnd Ex」を起動し、メニューバーの「設定」から「フロントエンド」を選択します。「対応する拡張子の追加」に「*.ws;*.wsc」を入力します。既に何らか設定している場合は「;」で区切って追加します。

ZEmuFrontEnd Ex 拡張子設定

OK キーを押して画面を閉じ、Cancel キーで Z Emu FrontEnd Ex を終了させます。

起動

ゲームのホーム画面から、Z Emu FrontEnd Ex を起動し、「本体メモリ」→「application」→「zip」の順にフォルダを選択して、「Wondersnake.zip」を選択するとゲームが起動します。他の ROM イメージを起動する場合も同様に選択して起動してください。

Wondersnake タイトル画面

尚、ROM イメージは ZIP 圧縮されたものにも対応しています。セーブデータは ROM イメージのある場所と同じところに拡張子が .sav となったファイルとして作成されます。

操作

Enter ボタン、もしくは OK ボタンが START、カーソルキー(矢印キー)で上下左右、X、C キーが A、B ボタンとなっています。尚、エミュレータを終了する場合は Cancel キーを押せば、Z Emu FrontEnd Ex の画面に戻ってきます。このまま終了する場合はさらに Cancel キーを押してください。

Z Emu FrontEnd Ex のワンダースワン対応方法について

Z Emu FrontEnd Ex は対応する拡張子の追加と、その拡張子に対応するファイルを追加することで、様々なファイルを扱うソフトのフロントエンドとして動作します。今回は手順を簡略化するためにパッケージ化したものを利用していますが、その内容を簡単に説明します。

対応する拡張子の追加は、Z Emu FrontEnd Ex を起動し、メニューバーの設定からフロントエンドを選択すれば、対応する拡張子の追加の欄に *.??? のように追記できます。??? の部分が対応する拡張子です。複数ある場合は、「;」で区切って入力します。あとは /home/QtPalmtop/bin に zemufeex_???.sh という名前のファイルを作成します。??? の部分には対応する拡張子を入れます。既に対応しているゲームボーイアドバンスの設定ファイル /home/QtPalmtop/bin/zemufeex_vba.sh をコピーして作成し、内容を編集すると良いでしょう。以下に示すのは今回利用したワンダースワンカラーエミュレータへの対応内容です。これを、zemufeex_ws.sh、zemufeex_wsc.sh として作成しています。2つあるのは拡張子「ws」がワンダースワン、拡張子「wsc」がワンダースワンカラー用だからです。

#!/bin/bash

cd "$1"
wonderswan -E 0 "$2"
exit 0
このようにしてファイルを作成したら、chmod +x zemufeex_wsc.sh のようにして実行できるように属性を変更しておきます。このファイルは要はシェルスクリプトなので、実行属性が無ければ動かない訳です。

ROM イメージについて

参考になりそうなリンクを下記に示しておきます。


戻る