MPlayer-w100の使い方
ターミナルより以下のように入力して動画ファイルや音楽ファイルを再生する
mplayer オプション ファイル名
ファイル名はSDカードにある場合は/mnt/card/を、CFカードにある場合は/mnt/cfをファイル名の前に付加して指定する。オプションについては次項目を参照のこと。
オプション
- -quiet ……… 再生時にテキストを出力しない
- -really-quiet ……… 全てテキストを出力しない
- -framedrop ……… 映像と音声の同期を取る
- -double ……… ダブルバッファリングを行う
- -dr ……… 直接描画を行う
- -vo fbdev:vidix ……… オーバレイ表示を行う
- -ac mad ……… 音声にMPEG系を使用している場合に指定する
- -nosound ……… 音声を再生しない
- -vop rotate=1 ……… 画面を左90度回転させる
- -vop flip ……… 画面を上下反転させる
- -vop mirror ……… 画面を左右反転させる
- -vop scale=x:y ……… 画面を横xドット、縦yドットに拡大縮小する
- -fs ……… フルスクリーン表示を行う
推奨オプション
- -really-quiet -framedrop -double -dr は事実上必須
- -fbdev:vidix は再生パフォーマンスは上がるが一部画面が乱れる場合もあるのでお好みで指定
- -ac mad はMPEG-1、MP3、音声部分がMP3のAVIファイルやASFファイルの場合に必須
- -nosound はWindows Media Audio等、聞き辛い音声を無しでスムーズに再生させる時などに指定
- -vop rotate=1 はVGAモード時に推奨
- -vop flip,mirror はQVGAモード時に推奨
- -vop scale=640:480 はVGAモード時に画面一杯に再生したい場合に指定
- -vop scale=320:240 はQVGAモード時に画面一杯に再生したい場合に指定
- -fs は画面の隅で再生される場合に画面中央で再生させたい場合に指定
注意事項
- -geometryオプションは指定してもエラーにならないが使えない
- -vo fbdev:vidix指定時はインプットスタイル上下反転(通常はビュースタイル)での表示となる
- -fsは常に描画位置が画面中央(-geometry 50%:50%が指定された状態)となり、画面に入りきらない動画は再生できず終了してしまうので、そういった場合は-vop scale=x:yで拡大縮小する
- -vo fbdev:vidix -fsを指定した場合、VGAでは640×400、QVGAでは240×240までしか拡大できない
- Windows Media Videoで画面サイズが大きい動画を再生時、-really-quietを指定していても画面にゴミメッセージ(例:[wmv2 @ 0x4a8620]l7:0/)が出力される。
- /opt/QtPalmtop/etc/mplayerディレクトリのmplayer.confとcodecs.confはmplayer起動時に参照されるファイルだが、ルート権限がない状態では読めない設定(属性)になっている。
- /opt/QtPalmtop/bin/mplayerを/usr/local/bin/mplayerにシンボリックリンクすることで、Kino 2のフロントエンドとしても使えるが、-geometryオプションが効かないので再生位置が左下に寄ってしまう。また、scaleによる拡大縮小も一部オプション指定が異なるため正常に動作しない。
- ACアダプタ接続時は電池の充電アニメーションが常に画面のどこかにノイズのように現れる。また、時計の表示が更新される際も同様な現象となって現れる。
- 再生中に画面が暗くなる場合はライト/省電力設定の減光するのチェックを一時はずして再生する。再生中にオートパワーオフやスクリーンセーバが動作する場合も同様に再生時のみ設定を変更して使用する。
- 再生終了時に画面が乱れた場合はHomeキーを押してアプリケーションのホーム画面に戻り、それでも乱れている場合はMenuキーを押して縦横表示切替などを2回行った後、Cancelキーを押してターミナルに戻る。
- QVGA起動するターミナルは/opt/QtPalmtop/bin/embeddedkonsoleを/opt/QtPalmtop/bin/embeddedkonsole-qvgaにシンボリックリンクし、これをホーム画面設定からアイコン登録して作成する。
SL-C760のターミナル(VGAモード)での実行例
mplayer -really-quiet -framedrop -dr -double -ac mad -vop rotate=1 -fs /mnt/card/demo-jknk.mpg
SDカードの中に置いた同人サークル 全力亭さんの『熱闘ジャクニク学園』プロモーションムービーを再生する場合の例です。
再生中の操作方法
- q(Q キー) ……… 再生終了
- p(P キー) ……… 一時停止
- o(O キー) ……… 再生時間表示
- →(カーソルキー) ……… 10秒進める
- ←(カーソルキー) ……… 10秒戻す
- ↓(カーソルキー) ……… 1分進める
- ↑(カーソルキー) ……… 1分戻す
- 1、2 ……… 輝度調整
- 3、4 ……… 明度調整
- 7、8 ……… 色の濃さ調整
- +、- ……… 映像と音声のタイミング調整
- Shift+↑ ……… 次のファイルに進む
- Shift+↓ ……… ファイルの先頭に戻る
- >(Shift+.) ……… 次のファイルに進む
- <(Shift+,) ……… 1つ前のファイルに戻る
※ ボリューム調整(9、0)、フルスクリーン(f)、ミュート(m)は使えません。
旧バージョンとの主な差異
- 全体的な再生パフォーマンスが向上した。
- Windows Media Audio再生時のパフォーマンスが若干上がった(まだ実用的では無い)。
- 640×480のようなVGA動画も再生できるようになった。
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