SL-A300/B500クレードルのTips


作業済クレードル


@はじめに

 帰宅・外出時等にややこしい結線を意識せず、気軽に本体を挿抜出来るクレードルは便利なものです。
 りなざうでも、縦型モデル( SL-A300/B500/6000)ではオプションとしてこのクレードルが用意されています。

つか、ケーブル長すぎ(^^;) SL-A300&B500用クレードル

 私も手持ちの SL-A300/B500で有用に活用していますが、この二機種用のクレードルはパソコン接続用の USBケーブルが取り外し不可となっています。そのため、卓上の配置によっては、いささかこのケーブルが邪魔になることがあります。

 母艦との間で Syncを行う手段としては LANを経由する方法もありますし、単純にデータのやりとりを行うだけならば、メモリカードを経由するのでも良いでしょう。そういう意味では、必ずしも USB接続にこだわる必要もありません。

 と言うことで、軽くクレードルを調べてみたところ、簡単な手順でケーブルを外してしまえることが分かりました。以下にその手順をまとめておきます。

 なお、このページで説明している手順でケーブルを外すだけであれば、本体ハードへの改造は一切必要無いため、元通りに戻すことも可能です。
 が、一応クレードル本体の蓋を空けることにはなるので、保証等は効かなくなるものと思われます。
 お約束ではありますが、以下の作業を行う際にはあくまでも個人の責任範囲内にて行って下さい。



@SL-B500専用クレードル CE-ST9

 USBケーブルは下図のように、クレードル背面の向かって右側に取り付けられています。
 なお、左側にグレーで見えているのは SL-C700用のI/Oポートカバーです。標準ではクレードルの I/Oポートは剥き出しのままです。コネクタ部が剥き出しなのは、何となく気になるもんで、流用して取り付けています。

CE-ST9背面 CE-ST9背面



 それでは、解体に入ります。
 まずは、クレードル底面のネジ四本を外します。

CE-ST9底面 CE-ST9底面

 このネジですが、底面に対して垂直ではなく、下図のようにやや前方に傾いた形でネジ穴が切られています。無理に力を加えて、ネジを潰さないよう注意して下さい。

CE-ST9底面ネジ方向 CE-ST9底面ネジ方向


 ネジを外すと、上下の2パーツに分かれます。上下のパーツは下図の通り、フレキケーブルで接続されているので、断線したりしないよう注意しましょう。

上下分割 上下分割

 上図からでも、下部の基盤が確認出来ると思います。
 この基盤の右下にあるコネクタで USBケーブルが接続されています。

ケーブルコネクタ部 ケーブルコネクタ部

 コネクタは特にロックなどがかかっている訳ではないので、引っ張れば簡単に抜くことが出来ます。ただし、ケーブルの断線には注意して下さい。
 抜き難い場合は、基盤と底面を止めているネジを外し、基盤だけの状態にしてから、作業しても良いでしょう。


 後は、元通り上下のパーツを合わせ、ネジ留めすれば OKです。
 ケーブルが生えていた部分の穴が気になる場合は、何かで蓋をするのも良いかと思います。

完成図 完成図



@SL-A300専用クレードル CE-ST8

 CE-ST9と同様にクレードル背面、向かって右側に USBケーブルが取り付けられています。
 こちらも、I/Oポートにはカバーをしてあります。

CE-ST8背面 CE-ST8背面


 CE-ST9の解体と同じ手順でクレードル底面のネジ四本を外します。
 こちらの底面ネジですが、クレードル前方の二本は CE-ST9と同様に前方に傾いていますが、後方の二本は底面に対して垂直になっています。
 ネジ穴の方向に注意して作業を行って下さい。

CE-ST8底面ネジ方向 CE-ST8底面ネジ方向


 底面のネジ四本を外すと金属製の底板が外れます。

CE-ST8分解図1 CE-ST8分解図1

 CE-ST8はさらにもう1パーツ、計3パーツ構成になっています。
 底面を外した後、本体の中程にあるネジ二本を外します。
 底面を止めているネジより、一回り小さいサイズのネジが使われているので、ネジ山を潰さないよう注意して下さい。

CE-ST8本体上部 CE-ST8本体上部拡大図

 ネジを外すと下図のように3パーツに分かれます。

CE-ST8分解図2 CE-ST8分解図2

 上図右側の黒いパーツ(フレーム)に基盤が挿さっているのが分かると思います。
 USBケーブルは、この基盤の裏側のコネクタに取り付けられています。

CE-ST8基盤 CE-ST8基盤裏側

 基盤は、フレームの枠に嵌っているだけなので、上にズラせば簡単に外すことが出来ます。
 その上で、コネクタからケーブルを外せば OK。

 ちなみに、このコネクタですが、実は USB-ミニBのコネクタそのままだったりしました。ちょっとビックリ。

基板上USBコネクタ2

 後は元の様に組み立てれば作業は終了です。

完成図 完成図



 以上の作業でクレードルの回りでケーブルが卓上でとぐろを巻くことが無くなります(^^)。

装着図1 装着図2

 はじめに触れたように LAN経由で Syncを行う場合、または単純にクレードルを充電台(爆)としてのみ使うのであれば、これで充分に使いものになったりします(^^)。


 なお、クレードルにも I/Oポートが存在しますが、こちらは USBの信号が結線されていません。
 USB経由での Syncが必要な場合は、改めて適宜環境に合わせた長さのケーブルを用意してやるか、いっそクレードルに USBメス型のコネクタを取り付けてしまうと便利かもしれません。

 今回は、単純にケーブルを取り外したところで終わっていますが、基盤への接続自体がコネクタになっているため、このへんの加工は比較的容易に行えると思います。
 つか、SL-A300(CE-ST8)のクレードルなんて、ミニBのコネクタそのままなんで、市販のリールケーブルでも挿しとけば、それだけで充分と言う話も・・・(笑)。


 あー、しかし、こうやって並べると SL-Cシリーズにもクレードル欲しくなってきますな(^^)。


このページの文責: TAKETYON

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