SL-C700の底カバー交換
  (ONS-Projects / 王 那乃)

・お約束

 ユーザーによる底カバーの交換は「改造」に当たるため、以下の作業を行うとシャープからの保証を受けられなくなります。また、この作業によって保存データの消去、本体の故障等があっても当方では一切関知しませんのでご了承ください。また、作業前に必ずバックアップを取ってから行ってください。

・用意するもの

C700用底カバー(若松で購入。2300円)
精密ドライバー(100円ショップで購入)

・作業手順

1.外す

 まずザウルスのコンソールで以下のように入力し、シャットダウンする。

% su -
# shutdown -h now

※%や#はプロンプト

 電源が落ちたのを確認したら、ACアダプタ・ペン・SDカード・CFカード・拡張コネクタカバー・電池など、外せるパーツはすべて外しておく

次に精密ドライバー(+0.8)で、以下の写真の赤丸部分のネジ7本を外す。

 カバーを外す前に、用意した交換用カバーの裏をよくみて、ツメの位置を確認しておく。

 下の写真のように、電池ボックスの内側から指でカバーを押し上げ、一つ目のツメを外す。

 少しづつ力をいれて周囲のツメも外していくと、写真のように片側が外れた状態になる。

 反対側はサイドが非常に割れやすいため、まず、ヘッドホンジャック(赤い矢印)のほうから外していく。
このとき、写真の上下方向に力を入れるのではなく、前後方向(下カバーが手前方向)に、ズラす(もしくはペン口を中心に若干ひねるような)感じではずす。

 最後にペン挿入部をはずしていく。近くにツメがあるので慎重に力を入れる。

 この辺りで電池ぶたのロックスイッチが飛ぶので紛失しないように注意。

2.移植

 外した底カバーから5つのパーツを移植する。 (写真赤丸部分+電池ロックスイッチ)

 その1。電池引き抜き用フィルム。

両面テープで貼ってあるため、丁寧に剥がせばそのまま再使用可能。スリットを通って巻きつくような感じで留めてあるが、巻く方向を間違えないように。

 その2。放熱板。

これも両面テープで貼ってあるが、かなりしっかり貼ってあるので剥がす際にはかなりの力がいる。ペン挿入部はこの作業でかなりのダメージを受ける。


上の写真の手前(銅の部分)に放熱板が当たるようになっている。

 その3。ペン押さえ用パーツ。

このパーツが無いとペンを挿入してもロックしないため、ぬけて落ちてしまう。

 その4。赤外線I/Fカバー。

向きに注意。

 その5。電池ぶたロックスイッチ。


上の写真のように「解除」位置ではめ込む。外側からテープなどでズレないように固定しておくと以降の作業が楽になる。

3.装着

 外すときとは逆の順番ではめ込んでいく。
ペン挿入部→ヘッドホンジャック→拡張コネクタ付近→電池ボックス付近、となるが、無理に力を入れると簡単に割れるので要注意。
また、電池ロックスイッチがズレないように気をつける。

 すべてのツメをはめ込み終わったら、電池ロックスイッチを2・3回動かして、基板のスイッチと同調するか確認する。

 ネジを取り付ける前に電池を装着してふたを閉め、電源が入るか確認する。スイッチが「ロック」位置でも起動しない場合、スイッチがうまく基板とかみ合っていない可能性が高いので、手順1からやり直す。

 起動が確認できたら再びシャットダウンし、すべてのネジを取り付ける。ネジが小さいため回しすぎるとネジ穴が壊れるので細心の注意が必要である。
締め過ぎず、緩過ぎずである。

・付録

 現在保守部品として入手できるC700用底カバーは、発売初期のものと異なっている。

上がC700に付いていたカバー、下が保守部品として入手したカバーである。
よく見ると、電池を囲む枠の一部(放熱板の下付近)が削られている。

 組み立てると以下のようになる。

端子の隣に穴が空くため、大容量バッテリーの装着が可能になると思われる。
これは、金型をC750以降と共用している影響であろう。


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王 那乃 / ONS-projects (Email: ons@areanine.gr.jp)