X680x0でもインターネット

とりあえず、X680x0を用意しましょう。初代からPRO、030なんでもかまいません。ただし、メモリは2MB必要です。逆に言えば2MBあれば、あと必要なのはFD1枚だけです。
最低限必要なのは本体+ディスプレイ、キーボード、そしてモデム+電話回線です。もちろん、TAとISDN回線でもかまいません。マウスもあると何かと便利です。モデムは我慢できるならば2400bpsでも問題ありません(笑)

まずは次のフリーソフトウェアを用意して下さい。
pppドライバのバージョンが1つ古いのですが、まだ動作が不安定だった為、あえてこのような組み合わせで使用しています。

そして、Human68k version 3.02 のシステムディスクを用意します。別に version 2.00 のシステムディスクでも良いのですが・・・。
HUMAN.SYS の入ったシステムディスクが出来たら、そこに COMMAND.X と FLOAT2.Xをコピーします。そして次の内容で CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT を作成します。

CONFIG .SYS


DEVICE = ppp.sys
PROCESS = 4 10 50

AUTOEXEC.BAT

tmsio
hinetd
REM inetdconf +dns xxx.xxx.xxx.xxx +domain xxxxxx.xx.xx

次に TMSIO031.LZH、pppx_r3.lzh、tcppacka.lzh、hinetd4.lzh、vwxb20.lzh を解凍します。
まずは hinetd4.lzh を解凍して出来た hinetd.bfd を(先ほどディレクトリ付きで解凍した場合は bin ディレクトリにコピーして) bup.x で inetd.x に対して差分を当てて、hinetd.x を作成します。
そして、解凍した tmsio.x、ppp.x、ppp.sys をシステムディスクにコピーします。
hinetd.x、inetdconf.x はディレクトリ付きで解凍した場合は bin ディレクトリにあるので、そこからシステムディスクにコピーします。
同様に、vwx.x もシステムディスクにコピーします。

更に他のファイルをコピーする前に etc ディレクトリを作成します。この中に conf.ppp と linkup.ppp をコピーします。
更に etc ディレクトリに hosts、networks、protocols、services をコピーします。
このファイルはディレクトリ付きで解凍した場合は etc ディレクトリにあります。

ちなみに、ここまでやれば既に手動ダイヤルでインターネットに繋げられるのですが、ここでは更にオートダイヤルできるように自分が使用するプロバイダに合わせてファイルを修正します。
ここでは特に書いていませんが X680x0 とモデム(もしくはTA)が 38400bps で出来る事を前提とします。
モデムで言えば 14400bps 以上の速度のモデムが対象となるでしょう。
9600bps 以下のモデムでも使えない訳ではありませんので、その都度書く注意を元にファイルを修正して下さい。

まずは etc ディレクトリに入れた conf.ppp からです。


default:
set debug chat
disable lqr
disable vjcomp
deny vjcomp
disable pred1
# set phone yourphonenumber
# set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sDIALTONE ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \"\" AT OK-AT-OK ATDP\\T TIMEOUT 50 CONNECT"
# set login "TIMEOUT 10 gin:-\\r-gin: youraccount word: yourpassword"

まず、行の先頭に # は全て削除して下さい。そして、# のついていた1行目にある yourphonenumbet の所にプロバイダのアクセスポイントの電話番号を入れます。
次に # のついていた2行目の行の後ろの方に ATDP\\T とあるので、トーンダイヤルの場合や、TAでダイヤルする場合は ATDT\\T や ATD\\T のように修正します。
最後に # のついていた3行目にある youraccount の所にプロバイダに接続する為のユーザーIDを、 yourpassword の所にパスワードを入れます。

あと、TAで接続される場合や、プロバイダ側が無手順でのログインをサポートしていない場合は、PAP認証やCHAP認証を使用すると思います。この場合は下記の行を最後に付け加えて下さい。尚、CHRP認証の場合は accept pap の代わりに deny pap と accept chap に修正します。

sample:
set phone 0783262068
accept pap
set authname areanine
set authkey xxxxxxxx
set timeout 0
set openmode active
dial

38400bps で接続できないモデムやTAの場合は set debug chat の前に、 set speed 9600 のように速度の指定をして下さい。
RS−232Cドライバに tmsio.x ではなく、psxio.x 等を使用した場合は 115200bps の時、 14400bps を指定します。(設定値と実際の速度が違うので注意。)
また、正しく設定したはずなのにダイヤル後、いつまでたっても A> のように COMMAND.X に戻ってこない場合は set debug chat の後に set openmode active を入れて下さい。
(ALLES NET の無手順接続では入れないとダメでした。)

次に AUTOEXEC.BAT を修正します。


tmsio
hinetd
REM inetdconf +dns xxx.xxx.xxx.xxx +domain xxxxxx.xx.xx

3行目の行の先頭にある REM を削除して、xxx.xxx.xxx.xxx の所にプロバイダのDNSサーバーのIPアドレスを入れます。(例:202.221.139.1 など)
そして xxxxxx.xx.xx の所にプロバイダのホスト名を入れます。(例:alles.or.jpなど)
以上でインターネットに接続する為のシステムディスクは完成です。

早速使ってみます。システムディスクを起動した後、モデム等で無手順接続する場合は、 ppp と入力してダイヤルアップIP接続ソフトを起動し、 dial と入力すれば自動的にプロバイダへ接続を開始します。
TA等でPAP認証、CHAP認証での接続を行う場合は、ppp sample のように入力すれば自動的にダイヤルを行い、プロバイダに接続を開始します。
無事接続されたら A> のように COMMAND.X に戻ってきます。
ここで、vwx http://www.alles.or.jp/~areanine/ のように後ろに接続先のURLを指定して起動します。
無事、ホームページの内容が表示されればOKです。
あとはカーソルキーの上下左右で見たい項目にカーソルを合わせたり、ページの上下スクロールを行います。
画像のあるページでは I を押せば、全画像が読み込まれて、いわゆる Netscape Navigater や Internet Explorer ような表示が可能です。
移動できる項目の上でスペースを叩けば、次のリンク先が表示されます。
1つ前のページに戻るには BS キーを押します。
vwx の詳しい使い方は vwxb20.lzh を解凍した時に出来る vwx.doc 等のドキュメントを参照して下さい。
尚、終了は ESC を押せば COMMAND.X に戻ってきます。回線を切断するには ppp と入力してモデム(TA)のLED等を見て回線が切断される事を確認して下さい。

まだ、他の説明もしたいんですが・・・このページですら、えーかげんなので・・・ごめんなさい。
今後、何とかしてゆくつもりです。


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